こんにちは、ハナです。
着物を着る時の帯選びは大事です。
帯には、半幅帯、名古屋帯、袋帯と大まかに3種類があります。
「名古屋帯はどうして名古屋帯というのでしょうか?」と聞かれました。
最近、お友達と着付けのお稽古をすることになり、その時に、名古屋帯から練習しましょうと言った時に、このように聞かれたのでした。
普段何も気にすることなく使っている言葉でも、このように聞かれると答えに困ってしまいました。
知っていそうで知らない、今更聞けない!
そんなことは身近にいっぱいありますよね。
名古屋帯の由来は?
大正末期に名古屋女学校(現在の名古屋女子大学)の創始者越原春子が考案した。名古屋の松坂屋が率先して売りだし、全国的に広まった。
ウィキペディア(Wikipedia)
また、もう一つ説がある。当時、飯田志よう(名古屋在住)が、中部の工芸展覧会に考案し出品したものが入賞し「文化帯」の名で普及したものが、後に名古屋帯と改められたものである。
幅は主に8寸(約30㎝)、長さは9尺2寸(約3m50㎝)が基本サイズです。
結びやすいように、手先側だけを半分に折って仕立ててあるものが多くあります。
略礼装(織の帯)から普段着まで幅広く使えて便利です。
略礼装には、一重太鼓に、普段着としてなら一重太鼓や角出しにしても使用できます。
袋帯とは?
幅は8寸(約30㎝)、長さは1丈尺(4m20㎝)以上と長いのが特徴です。
主に礼装に用い、二重太鼓を結びます。
帯の表側だけに模様があり、裏は無地です。
織りの帯で金銀の入ったものは礼装に、染めの帯ならおしゃれ着に合わせます。
織りと染めの違いは
◎織りの帯
錦織や唐織のように、複雑な織りによって柄を表現した絹織物で作られ、礼装や略礼装に用いられる格式の高いものです。
金銀の箔や刺しゅうをほどこしたものはより格が上がります。
織りの帯でも、紬はカジュアル向きです。
◎染めの帯
染めの帯は、白生地や色生地に友禅染や型染めなどで柄を入れたものです。
おしゃれ着に用いられます。
金銀の箔や刺しゅうをほどこしたものは格上となります。
TPOに合わせた帯選び
帯は、季節感を表したり、場面に合わせて着物を着まわす大切なアイテムです。
◎礼装・略礼装
第一礼装には、金銀時の織りの豪華な袋帯、略礼装の場合は、部分的に金銀をあしらったものが向きます。
◎おしゃれ着
金銀の入っていないものなら、織りでも染でも大丈夫です。
◎普段着・ゆかた
特に決まりはありません。金銀の入ったもさけます。
着物と帯には、約束事がいっぱいあります。
それでも、季節やTPOに合わせて楽しみながら着られたらと思います。